きみのとなり
自分の部屋に行き、バフッとベッドにダイブした。
「あぁぁぁぁー…」
何悩んでたんだろう私。
馬鹿だ。
拓ちゃんはクリスマス、河野さんと過ごすんだ。
やっぱり深い意味なんてなかったんだ。
あの言葉に…
「……何か、グチャグチャしてる」
独り言を呟いて私はベランダの窓を開けた。
ビューと冷たい風が全身に吹き付けた。
「ぎゃっ」
寒すぎて、私は慌てて窓を閉めた。
「………」
もうすぐ、クリスマス…か…
いつもは、拓ちゃんの家族と私の家族で一緒にクリスマスを過ごしてたのに…
今年はバラバラに過ごすのか…
去年まではみんなで過ごしてたのに。
私は一つため息をついてカーテンを閉めた。