きみのとなり
「はぁ……」
お風呂に入ろう。
私は準備をしてのろのろとお風呂場へ向かった。
「あれ?未来?いたの?夜は梢ちゃんとと過ごすとか言ってたから…未来?」
「ちょっと色々あって帰ってきてた。お風呂入る」
「なによー、まったく」
お母さんはぶつぶつ言っていたけれど、無視してお風呂場へ向かった。
着ている服に手をかける。
「…」
おめかし、したのにな。
あんまり、意味なかったな。
「…」
私に行けと言ったときの斗真君の顔が浮かぶ。
彼のせいではないけれど、行くなって言われれば行かなかった。
クリスマス、一緒に過ごせるはずだった。
斗真君、ごめん。
傷つけてばっかりいる。
「っ……」
なんで、こんなに好きなのに。
いつもいつも、傷つけてしまうのかな。
いつも幸せをくれるのに、傷つけてしまうのかな。
好きなのに。
好きなのに。
斗真君……