きみのとなり

練習の日々



次の日から拓ちゃんと会わないように家を出るようにした。



ベランダへ出る窓のカーテンも閉めたまま。






「おはよ」



夏期講習。




私はできるだけ笑顔で教室に入った。



「あ…未来…おはよ」



「おはよ」




梢は私が無理して笑ってることに気付いたのか、挨拶をすると隣に座った私の頭を優しく触った。




「大丈夫?」



「うん…平気…」



「そう…」



「……あのね、梢…」



「ん?」



「昨日……拓ちゃんに告白した」



「…嘘……」



「昨日…」




私は梢に昨日拓ちゃんと何があったかを全部話した。




途中で先生が来たけど無視して話していた。




何度も泣きそうになったけど、唇を噛み締めて我慢した。







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