きみのとなり


「う゛わ!」



ジグザグって言っても難しい。



現に、私…こけたし




「痛っい…」



顔面、腕、足負傷…




「未来!大丈夫かよ!」



「未来ちゃん大丈夫?」



こけて立ち上がり、服についた土をはらっていたら裕介と真美ちゃんが心配して駆け寄ってきてくれた。



「うん…平気…」



「もう今日は終わり!また明日お師匠が付き合ってやるよ!」


「へへ…ありがとー」



私は顔をゴシゴシ擦りながら笑った。




「じゃあ帰ろうか。真美ちゃん、送ってくよ」



「うん!未来ちゃんありがとう!」



「いいえー。じゃあ手洗ってくるね」




私は裕介と真美ちゃんに笑顔を向けて水道へ向かった。




蛇口をひねり、手を洗う。




「よかった…」




一日を振り返ってよかったと思うこと、



それは



拓ちゃんじゃなくてよかったってこと。




拓ちゃんに頼んでたらまた…もっと拓ちゃんのこと好きになってたな…



「バカ…」



私はため息を一つついて蛇口を閉めた。



タオルで手を拭いてまた裕介達の所へ。



大丈夫。笑えてる。





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