きみのとなり
私の慌てぶりを見て鈴木君はプッと吹き出した。
それに続いて梢も田中君もクスクスと笑い始めた。
「な…何!?」
「上原、お母さん、いい人だな」
「…へ?…あ…ありがとう…」
「うん…クククッ…」
「えー!!何?」
「いや…何でもない…」
「何でもないないなら笑わな…」
パンッーー
「…未来、始まったよ」
鈴木君に手を伸ばそうとした時、突然花火が上がった。
「…あ……」
鈴木君にもう少しで触れそうになっていることに気付いて、私は急に恥ずかしくなった。
「ご…ごめん…」
私はすぐに手を引っ込めた。
「…いや……」
やだ私……
意識しすぎ…
どうしよう。
私…
初めて拓ちゃん以外の人にドキドキしてる…
鈴木君が隣にいることにもドキドキしてて……
おかしい…
おかしい…