きみのとなり
私達の試合は2試合目からだ。
それまで私達は休憩。
私はタオルで顔を扇ぎながらテントの下に座った。
「未~来!」
「?」
後ろから呼ばれて振り向くと、そこには手を振っている梢と
ニコニコしている田中君
あくびをしている鈴木君がいた。
「サッカー何試合目?私達2試合目なんだぁ」
「2試合目!?じゃあ一緒だぁ!」
「うそー…じゃあ見れないじゃん…」
梢は口をへの字にした。
「でも、どっちかが早く終われば見れるよ!」
「うんー…」
「ね!お互いがんばろ!!」
私はそう言って梢の肩を叩いた。
「サッカー!!召集だよー!」
優子ちゃんがみんなに呼び掛けた。
「あ!行かなきゃ!梢、田中君、鈴木君!ファイト!!」
私はタオルを首に巻いて、3人に手を振った。