きみのとなり


私ってば、お母さんにあたるなんて最低だ。




お母さんが“拓海君と同じ高校行くんでしょ?”なんて言うのなんかいつもなのに……




「バカ…」




私のバカ…




「未来ー!ご飯できたからこっちいらっしゃい!」



「はーい」




早いよお母さん…




拓ちゃんにあんまり会いたくないよ…




だって私…



拓ちゃんのことが好きって、今日改めて思っちゃったの。



拓ちゃんが、駆け付けてくれて…



おんぶされて…



拓ちゃんの背中はあったかくて…




拓ちゃんの優しさに触れて、また好きになった。




本当はいけないことなのに…やっぱり…




私は拓ちゃんが…



好きなんだ。








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