ご主人様はペット様
そして、その一時間後。
「那~美ちゃん」
なぜか、愛未ちゃんが私を呼んでいる。
「なに~?」
「さっき、松野くんに頭ポンポンされてたとき、嬉しそうだったね」
急に何を言い出すと思ったら、なぜそんなこと?
「普通に嬉しかったよ」
「その姿見て、一樹くん悲しんでたよ」
小池が?
「笑ってたじゃん」
「…笑ってた?
一樹くんは、作り笑いしてたんだよ?あなたたちを見て、切なそうにしてたんだよ?なのに、それを那美ちゃんは…
笑ってた。その一言で終わらしてしまうの?」
なぜか、愛未ちゃんは泣き出してしまった。
でも、泣きながら話す。