ご主人様はペット様
「………ないじゃない」
「…え?」
「仕方ないじゃないっ!!松野が…ご主人様が好きなんだもん」
私の、こらえていた涙が溢れだした。
「だっ、て…。小池と…最、近…話さな…いし、松…野といる、ほうが…よっぽど楽だし、楽しいよ」
途切れながらも、言いたいことを伝える。
「もう…無理だよッ…。壊れて…たんだよ、私たち…五人は…。虎実が、いなくな、った…とき、からっ」
「…………」
そして、私は決意した。
「…別れてください」