ご主人様はペット様
「那美…ごめんね。来月の那美の誕生日に、婚約パーティをやることになったの」
お義母さんから告げられた言葉は、私の運命を変えてしまった。
でも、実際結婚するのは6年後らしい。
「……だっ、誰と結婚するの…?」
「………那美と翔也くんよ」
翔也と…。
私は、翔也を憎んだ。
でも、翔也のせいじゃない。
さっさと結論を出さない私が悪い。
戻れるなら、あの頃に戻りたい。
でも、もう戻れない。
過去には、戻れない…。