僕たちの時間(とき)
*
ジーンズのポケットの中で、携帯電話のベルがけたたましく鳴り出した。
その場で立ち止まり、ポケットからそれを取り出す。
僕の手元を覗き込んで、隣に並んで歩いていた光流(みつる)が、ひやかすような口調で訊いた。
「何? 彼女からのラブコール?」
「うっせーよ!」
僕はその場で光流に背を向けると、電話を取る。
「――もしもし、水月?」
ジーンズのポケットの中で、携帯電話のベルがけたたましく鳴り出した。
その場で立ち止まり、ポケットからそれを取り出す。
僕の手元を覗き込んで、隣に並んで歩いていた光流(みつる)が、ひやかすような口調で訊いた。
「何? 彼女からのラブコール?」
「うっせーよ!」
僕はその場で光流に背を向けると、電話を取る。
「――もしもし、水月?」