僕たちの時間(とき)
*
あの卒業式の日から……もうじき1年半が経とうとしている。
僕――渡辺(わたなべ) 聡(さとし)は、公立の男子校に。
そして僕の“彼女”――藤沢水月は、私立の女子校に。それぞれ進学していた。
僕は高校生になった今でも、親友の光流――山崎光流や、ほかの仲間2人と一緒に、中学時代からのバンドを続けていた。
中学時代は学園祭に出るだけの、名前もなかった僕達だけど。
今では活動も波に乗ってきており、ライブハウスへの出演もできるくらいに成長していた。
バンド名は《WATER MOON(ウォーター・ムーン)》。
初めてのライブ出演が決まった時、水月の名前をもらって僕が付けたものだ。
今の僕らがあるのは、何もかも水月のおかげだと、そう言っても過言ではないから……。
あの卒業式の日から……もうじき1年半が経とうとしている。
僕――渡辺(わたなべ) 聡(さとし)は、公立の男子校に。
そして僕の“彼女”――藤沢水月は、私立の女子校に。それぞれ進学していた。
僕は高校生になった今でも、親友の光流――山崎光流や、ほかの仲間2人と一緒に、中学時代からのバンドを続けていた。
中学時代は学園祭に出るだけの、名前もなかった僕達だけど。
今では活動も波に乗ってきており、ライブハウスへの出演もできるくらいに成長していた。
バンド名は《WATER MOON(ウォーター・ムーン)》。
初めてのライブ出演が決まった時、水月の名前をもらって僕が付けたものだ。
今の僕らがあるのは、何もかも水月のおかげだと、そう言っても過言ではないから……。