僕たちの時間(とき)
ドアの陰から姿を見せた…僕が『満月さん』と呼んだ女性(ひと)――藤沢満月さんは、水月の姉で、確か今19歳の女子大生。
しかも驚くなかれ、あの光流の恋人(カノジョ)でも、ある。
とにかく美人な人で、長身のセクシーダイナマイツなナイスバディに、はっきりとした顔だち、真っ直ぐで艶やかなワンレングスのロングヘア、…という、水月とはまた別の雰囲気の、言ってみればゴージャスな“女王様”タイプの人。
――でも、ただ綺麗なだけの人じゃない。
「もぉ、なーにいつまでもボケッと座り込んでるの! まだ若いくせに、ボケボケしてたら老けるわよ! ホラ立って!」
さすが、あの食えない光流とタメ張ってつきあえるだけのことはある。
とっさに起こった物事にも動じない超ワイルドな性格、なんてモノまで持ち合わせているという、何ともいえなくすごい女性だ。
「そんな言い方、聡さんに失礼でしょ! 今のはまぁちゃんがいけないんだから」
言いながら、救急箱を手に出てきた女の子。
「あぁ、むぅ。いいとこに来た。聡くんの手当てしてあげてよ。やっぱ怪我しちゃってるわ」
ああ見えて細かいことには良く気が付く満月さんは、血がにじんでいる僕の額を見やりながらそう言った。
「当たり前よ! ――お久しぶり、聡さん」
「やぁ、睦月(むつき)ちゃん……」
しかも驚くなかれ、あの光流の恋人(カノジョ)でも、ある。
とにかく美人な人で、長身のセクシーダイナマイツなナイスバディに、はっきりとした顔だち、真っ直ぐで艶やかなワンレングスのロングヘア、…という、水月とはまた別の雰囲気の、言ってみればゴージャスな“女王様”タイプの人。
――でも、ただ綺麗なだけの人じゃない。
「もぉ、なーにいつまでもボケッと座り込んでるの! まだ若いくせに、ボケボケしてたら老けるわよ! ホラ立って!」
さすが、あの食えない光流とタメ張ってつきあえるだけのことはある。
とっさに起こった物事にも動じない超ワイルドな性格、なんてモノまで持ち合わせているという、何ともいえなくすごい女性だ。
「そんな言い方、聡さんに失礼でしょ! 今のはまぁちゃんがいけないんだから」
言いながら、救急箱を手に出てきた女の子。
「あぁ、むぅ。いいとこに来た。聡くんの手当てしてあげてよ。やっぱ怪我しちゃってるわ」
ああ見えて細かいことには良く気が付く満月さんは、血がにじんでいる僕の額を見やりながらそう言った。
「当たり前よ! ――お久しぶり、聡さん」
「やぁ、睦月(むつき)ちゃん……」