僕たちの時間(とき)
*
「聡は後になってから俺に言った。『どうして自分が付いていてやれなかったんだろう』ってね……」
光流は何の感情も見せず、淡々と語った。
満月も何も言わず、それを黙って聞いていた。
「聡は苦しんでた。生死の境で苦しむ妹を、励ますどころか、見届けてやることもできなかったと……自分を責めて……」
「聡は後になってから俺に言った。『どうして自分が付いていてやれなかったんだろう』ってね……」
光流は何の感情も見せず、淡々と語った。
満月も何も言わず、それを黙って聞いていた。
「聡は苦しんでた。生死の境で苦しむ妹を、励ますどころか、見届けてやることもできなかったと……自分を責めて……」