僕たちの時間(とき)
「好きなのよ、あなたが……初めて見た時から、ずっと……!」
遥は立ち上がって、僕の首にそっと手を回した。
あたたかな彼女の体温を感じた時、僕の腕は自然に彼女を抱きしめる。
――きっと僕はぬくもりを求めていたのだ。
凍り付いた気持ちを溶かしてくれる、あたたかさが欲しかった。
それを遥が与えてくれると、そう思ったから……。
僕の手から離れてゆく、手の届かないものを追うのと。
手を伸ばせば届くやすらぎを求めるのは。
どちらがいい方法なのだろう……?
僕は一体、どこに向かって手を伸ばしたら、欲しいものに届くのか……。
そして僕は……何を求めているのだろうか……―――。
「年上の女は嫌い?」
「そんなこと、ない……」
「ホントに?」
「ああ……」
「私も年下のコって好きよ。サトシなら、ね……」
耳にかかっていた、遥の温かい息が消えた。
そして気付くと、彼女の顔が目の前にあり……彼女の温もりを、唇に感じた。
そのまま遥の唇(キス)を受け入れ、僕は静かに目を閉じる。
(これでいいんだろう……水月……)
遥は立ち上がって、僕の首にそっと手を回した。
あたたかな彼女の体温を感じた時、僕の腕は自然に彼女を抱きしめる。
――きっと僕はぬくもりを求めていたのだ。
凍り付いた気持ちを溶かしてくれる、あたたかさが欲しかった。
それを遥が与えてくれると、そう思ったから……。
僕の手から離れてゆく、手の届かないものを追うのと。
手を伸ばせば届くやすらぎを求めるのは。
どちらがいい方法なのだろう……?
僕は一体、どこに向かって手を伸ばしたら、欲しいものに届くのか……。
そして僕は……何を求めているのだろうか……―――。
「年上の女は嫌い?」
「そんなこと、ない……」
「ホントに?」
「ああ……」
「私も年下のコって好きよ。サトシなら、ね……」
耳にかかっていた、遥の温かい息が消えた。
そして気付くと、彼女の顔が目の前にあり……彼女の温もりを、唇に感じた。
そのまま遥の唇(キス)を受け入れ、僕は静かに目を閉じる。
(これでいいんだろう……水月……)