ボクはバカだ
ガラガラガラ、バンッ!

お前らそれでも輝統高校の生徒か!
輝統高校に入学したんだから、お前らは勉強だけやればいいんだ!
それ以外のことはやる必要はない!
勉強したくなかったら、学校やめろ!
わかったか!

・・・

返事は!

はい!

ガラガラガラ、バンッ!


ボクはバカだ。
とんでもない高校に入学してしまった。
こんな高校だったとは…
もっと調べておくべきだった。


学校から帰る車の中でこのことを母親に話した。

何言ってるの。
知らなかったの?
輝統高校はやめた方がいいってあれだけ言ったのに、弱泰がどうしても輝統高校に入るって聞かなかったから…


ボクはバカだ。
いじめから逃れることだけに必死になっていたから、輝統高校のことは全く調べていなかった…


ボクは、いじめから逃れるために勉強したのであって、何もなければ全く勉強しない怠け者だった。

これから先どうすればいいのだろう?
人並みの青春を送りたいだけなのに…
勉強なんかしたくないのに…

そんなことを考えているうちに家に着いた。

ポツリ、ポツリと雨が振り出した。
ボクはあえて傘をささず雨に濡れた。
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