さいごのあいらぶゆう

ふあん



君は毎日メールをくれて
一日一回電話もくれた


そんなある日


「 さやか今から来て 」


と言われて
待ち合わせ場所に向かった



「 なしたの?」


いつもと違う君に
怖くなった



もう終わってしまうのかも


なんて 疑惑を持って



「 いや としやと
喧嘩したんだよね 」


としやっていうのは
私の元カレで
君の仕事仲間


「 え?なんで?」

「あいつやっぱり
さやかに未練あった」

「 ん 意味がわからない 」



元カレと別れた原因は

一年も付き合ってたのに
ホストを始めた瞬間
浮気をしたから


「 あいつメール送ろうとしてたんだよ さやかに 」

「 うん 」

「 さやか アドレス変えて
いますぐ」

「 いますぐ? 」

「 俺も変えるから 」


そう言ってとりあえず
カラオケに入って
新しいアドレスを考えた




「 はい 俺変えた 」


そう言ってアド変メールを
送ってきた

変わったアドレスをみて

愛しさが湧いた




「 さやかの名前入れた 」


と微笑んた君をみて


すぐに自分のアドレスも
思いついて
アド変メールを
ともきに送った



「 ありがとう 」

「 いいえ 」



同じように私も

ともきの名前を入れた




「 あ! としやに送ったらだめだよ!」

「 わかってるよ(笑)
でも仲直りしなよ?」

「 はぁい 」



16歳に怒られて
しゅんと反省する26歳




「 ふふ(笑) 」

「なに?」

「 いや ともき
かわいーね 」

「さやかのほうが
かわいーね(笑) 」



そう言って
君は 初めてのキスをしてくれた



キスなんて
たくさんしてきたのに

一番 嬉しかった


目頭が熱くなった




「 今日はどこ行きたい?」

「 観覧車行きたい!」



君の仕事の時間まで
そんな時間がなかったから

街中にある
観覧車に行った



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