さいごのあいらぶゆう
朝起きて 携帯を見ると
「 俺 さやか好きかも 」
と夜にメールが来ていた
それは携帯から消したはずの 君からのメール
「 寝てた、
何もしなかったじゃん」
「 おはよー
惚れそうだったから
手出したくなかった」
「 起きてたの?
ありがとう 」
「 起きてたってか
まだ仕事中(笑)
お互い好きになったら
付き合おう? 」
「
うん、 好きになったらね
」
なんでだか 受け入れたくなった
たかがメールで
多少満たされる気持ちに
苛立ちを覚えた
付き合うとか付き合わないだとか
出会い系ごときで知り合ったやつと
初めてだらけだった
16歳になったばかりの秋