さいごのあいらぶゆう


溢れそうになる涙を
こらえてBARに戻って
自分の荷物がある席に
座って目の前に居ない
隼人を待った。





「 電話終わった?」

「あぁ うん 」

「 なした ?
ど〜した?」

「 ううん
なんもない」

「 俺隠し事する奴
嫌いなんだけど。 」





そうだよね

今私は隼人を見つめなきゃいけないんだ。




「ん〜 電話ともきだった!
めっちゃ焦ったし(笑)」

「 ともきさんなんて? 」

「 なんかホスラブ
書いたのお前だろって
疑われた(笑)」

「 ホスラブ?
くだんな(笑)」

「でしょ!
まずさやか
疑われる事してない(笑)」

「 まぁ気にすんな!
で 今度から
知らない番号出んな?
もしくは俺が出る(笑)」

「なんで?(笑)」

「 なんか合ったら
心配じゃん!
24時間入れる訳じゃないし」

「うん わかった!
ありがとう !」





隼人ありがとう


嬉しかった


そう言ってくれる
隼人の笑顔が
とても苦しく感じた




この日から
全部上手くいかなくなっていった。



全部私の勝手な被害妄想。



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