俺と彼女の関係〜真剣な浮気〜





店の外に出ると、本社の女の子達が彼女を待っていたので距離を置いた。





―――これからどうしたらいいのか?



隣に座る約束は出来たものの、彼女との距離を少しでも縮めるためにはどういう風に話したらいいのか考えていて。



ふと視線を感じて顔を上げると、前川さんと目があった。



「佐々木さ〜ん、片瀬さんと一緒?」



笑いながら傍までやってきた彼女に予め用意していた嘘を付く。



―――嘘は嫌いだけど、彼女の為なら平気に思えるのが自分でも不思議に思う。



だけど矛盾した考えはすべて彼女に迷惑がかからないようにと思っているから。



―――彼女の為なら俺は何でも出来るような気がしていた。





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