俺と彼女の関係〜真剣な浮気〜
「ありゃ!片瀬さん」
俺の祈りが届いたのか、片瀬さんや事務所の他のメンバーがいることにやっと気付いた高橋は
―――俺が頑張るって言った意味を理解したようだ。
なのに・・・
少し離れた場所に居る片瀬さんに話しかけた高橋は、彼女と何か言い合っていて。
一瞬俺も混ぜて欲しいと思っていたけど、親指で何か彼女に合図を送る奴を見て嫌な予感がした。
高橋の後ろをついて歩いていく彼女と手を振る奴を見た瞬間ヤバいと思ったけど。
「ちょっと片瀬さん借りるな〜現地集合ってことで」
「おい高橋!」
―――彼女の腕を掴んで走り出した奴に、俺は思わず叫んでいた。