俺と彼女の関係〜真剣な浮気〜
彼女が引きずられるように拉致されて。
残された俺達は呆然としていて。
―――あいつ、何考えてるんだ?
―――信じた俺は馬鹿だったのか?
「と、とりあえず二次会会場に移動しましょうか」
坂井さんの現実的な意見に皆が頷いた。
「あっ、佐々木さん」
俺の近くに居た前川さんの声に彼女を見ると
「ちょっとだけ着いてきてもらいところがあるんですけど」
お願いしますと頭を下げられた。
「いいよ、何処?」
二次会にはちゃんと合流できるよな?と思いつつ彼女に問いかけると
「こっちです」
そういって腕を引っ張られていた。