俺と彼女の関係〜真剣な浮気〜
彼女は躊躇いがちに俺の横へ腰を落ち着けた。
さっきより少し近くなった距離にドキドキしながらも、ちゃんと理由があってわざと座ったわけで。
「最初から隣の席って約束してたし」
―――彼女にだけ聞こえるように言いながら、自分にも言い聞かせていた。
上原部長の音頭で二次会が始まり、周りでは伊藤や片瀬さんや坂井さんがいろんな話をして盛り上がっている。
俺は横に居る彼女の顔を見ているだけで幸せで。
彼女の声が俺の全てを癒してくれる。
―――だけど、ドキドキしている事には変わりはない。
さっきは少しだけ打ち解ける事が出来た。