俺と彼女の関係〜真剣な浮気〜
鞄から煙草を取り出すと、火を付けゆっくりと煙を吸い込む。
面接はなんとか終えた。
―――あとは結果が送られてくるだけ。
やるべきことはやった・・・はず。
―――伝えることは伝えた。
ただ、もう一度彼女と言葉を交わしたいと思っていた俺は必死だった。
前に勤めていた会社がそこそこの規模だったため退職理由を一番に聞かれた。
あらかじめ用意していた嘘を言う。
―――本当のことなんて絶対言えない。
後は、必死すぎて何をどう話したのか覚えていなかった。
ただ気になることを言われたのだけは覚えてる。