俺と彼女の関係〜真剣な浮気〜
―――やっぱりOFFの彼女は鈍いんだと実感した。
伊藤の大声が終わらなくて、俺は彼女の耳元に顔を近づけると
「口説いてるんですって。ってかホントにいい?」
彼女との距離を何とか縮めたい俺は必死で口説いていて。
何か言いかけた彼女の口元へ耳を近づける。
「もしかして不機嫌?」
―――だけどやっぱり鈍感で・・・
高橋の言葉を借りると天然?
「なんかがっかりして・・・不機嫌ってよりちょっと呆れてる」
溜め息をつきつつ片瀬さんってホント天然なんですねと正直な感想を伝えていた。
「イェ〜イ」
伊藤の歌が終わり、彼女と顔を近づけて話すことができないと思うと、大音量も悪くないなと思った時。