俺と彼女の関係〜真剣な浮気〜



彼女の声に聞き入ろうとしていたけど、俺の電話が彼女の足を止めていると分かり



「そうですか。すいませんこんな時間に」



目を開いて電話を持ったまま少し頭を下げていた。



『いえ、もう電話に出ちゃいましたし。で、どうしたんですか?』



相変わらずONの時の彼女は冷静でしっかりしていて。



頭を切り替えると得意先からの用件を簡潔に伝えた。



俺の話を聞いた彼女は指示を与えてくれ、まだ話したいなと思っていても定時の18時を少し過ぎていて。



「遅い時間にすいませんでした」



素直に謝る俺の言葉に、電話の向こうからほんの少しだけ躊躇いがちな声が聞こえた。






< 163 / 319 >

この作品をシェア

pagetop