俺と彼女の関係〜真剣な浮気〜



約束当日。



俺は予定通り仕事を早めに済ませると得意先を回って直帰すると鞄を持って、高橋に伝えた。



―――しかし・・・



「怪しい」



呟かれると同時に腕を掴まれ、事務所を出てビルの屋上へと連れて行かれた。



立ち入り禁止と書かれる屋上には、何度か訪れたことはあったけど。



7月のクソ暑い時に室外機がずらっと並んでいるところになんて来たくない!



「何だよ?」



不機嫌に言うと同時に周りの熱気に反応し、ジワリと肌から汗が噴き出し始める。



俺とは反対に涼しい顔をした高橋はいつ用意したのだろう。



少しぬるくなった缶コーヒーをひとつ投げつけてくるとプルタブを開けて飲みだした。





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