俺と彼女の関係〜真剣な浮気〜
俺と彼女の言葉が被って、彼女が怒っていることを改めて知る。
全身から汗が噴き出しているのも気にならないぐらい俺は焦っていて彼女にもう一度ごめんと謝った。
彼女は苦笑しながら鞄からタオルハンカチを出してくれて。
「あちぃ」
嬉しかった俺は、ネクタイを緩めながらタオルハンカチで顔の汗を拭かせてもらう。
彼女を抱きしめた時に微かに匂う香水に心拍数が上がる。
―――でも彼女は怒ってるわけで・・・
何度でも謝ろうと思って顔を上げるのと彼女が噴き出したのが同時で。
「もういいよ。喉乾いたでしょ、中入ろう」
彼女はそう言うと店へ行こうと促してくれた。