俺と彼女の関係〜真剣な浮気〜



頭の中では微かに警告音が鳴り響く。





―――これ以上言うな、聞くなと・・・





だけど、俺は言わずにはいられなかった。



「また・・・嘘を付いたのか?」


「またって?私がいつ嘘を付いたの?」



俺を騙して結婚したのは誰なんだ?


何度、俺から目を逸らしているんだ?


―――俺の気を引くために、今までにどれだけ嘘を付いたんだ?



子供が産まれてからは些細なことであったとしても、一度信頼できなくなった俺からすればすべて同じ重さの嘘で。



きっと、俺に対して付く嘘は『些細』な事で『妻』として許されるものだと思っている。



―――妻の嘘はすべて俺に対して『自分だけを見て』という独占欲。





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