俺と彼女の関係〜真剣な浮気〜
俺を騙してまで結婚した妻が逆上して何をするか分からないと考え、何度も口から出かけた『離婚』という言葉を飲み込むしかなかった。
子供には夫婦間の事で負担をかけてはいけないと考えると、諦めていた部分も確かにあった。
彼女・・・真央と気持ちが通じ合った今
妻と離婚して1人になったら・・・
『自分の気持ちの持ち方1つで、何事も変わるものなんですよ』
―――マスターの言葉がふいに蘇って。
「ママも少し疲れたみ・・・」
「もう・・・やめよう」
これ以上嘘を聞きたくなかった俺は、無意識に妻の言葉を遮り、初めてきちんと向き合うため、今まで言えなかった本心を口にした。