俺と彼女の関係〜真剣な浮気〜
―――なぜ、これだけ嘘で固めた中で生活をしなければならないんだろう?
―――なぜ、妻はそこまで俺に固執する必要があるんだろう?
「・・・好きな人でもできたの?」
妻の何気ない質問に、冷たい汗が背中を伝う。
―――さっきの警告音が大きくなる。
「・・・どうして?」
「転職してから・・・貴方変わったから」
妻は少し俯いていてどんな顔をして言ったのか分からなかった。
「・・・でも私、貴方とは別れないから」
きっぱりと言い切って顔を上げた妻は笑っていて
「貴方の好きな彼女が傷つかないといいわね」
―――俺を見る妻の目が本気だと言っていた・・・