俺と彼女の関係〜真剣な浮気〜



「私も最初の被害を隠さずに話せばよかったんです。それをせずに、すべて隠してしまったことが原因だったと思います」



しばらく黙っていた義母は、顔を上げて「もしも・・・」と呟いた。







「・・・娘のやった事がなかったとしたら・・・」



やはり娘のやった事が信じられないのだろうか?



「それでも涼一さんは娘を選んで・・・くれたのかしら?」



「申し訳ありませんが・・・」



―――もしも、なんてありえない・・・





―――今まで何度も考え、同じ答えしか出なかったのだから。







「結婚することはなかったと思います」





俺の言葉に義母は深く項垂れた。





< 242 / 319 >

この作品をシェア

pagetop