俺と彼女の関係〜真剣な浮気〜
「私も最初の被害を隠さずに話せばよかったんです。それをせずに、すべて隠してしまったことが原因だったと思います」
しばらく黙っていた義母は、顔を上げて「もしも・・・」と呟いた。
「・・・娘のやった事がなかったとしたら・・・」
やはり娘のやった事が信じられないのだろうか?
「それでも涼一さんは娘を選んで・・・くれたのかしら?」
「申し訳ありませんが・・・」
―――もしも、なんてありえない・・・
―――今まで何度も考え、同じ答えしか出なかったのだから。
「結婚することはなかったと思います」
俺の言葉に義母は深く項垂れた。