俺と彼女の関係〜真剣な浮気〜
奴は内緒ですからと口止めした後、俺の過去を話したらしい。
「高橋君ね、最近の佐々木君をすごく心配してたの」
何も話してくれないし、顔色が悪いし、いったいどうしたんだ?
―――友人にも話せないことなのか・・・と。
そういえばゆっくり話してないなと思っていると、吉沢さんから思いがけない言葉をもらった。
「もし、佐々木さんが奥さんとの離婚を真剣に考えているなら・・・私は力になれると思う」
考えているのならねと微笑む吉沢さんに俺は目を見開いた。
「彼、もともと離婚問題が専門なのよ」