俺と彼女の関係〜真剣な浮気〜
こんなことを君にお願いするのは筋違いだと分かっていると。
貴方はまだほんの少しでも・・・
―――俺の事を想ってくれていますか?
「真央は、私が君の事を知っている事は知らないから。もし問いただしたとしても・・・きっと隠し通す。そういう子なんだ」
彼女ならきっとそうするだろう。
それが彼女の浮気の持論なんだから。
「もし、俺・・・私に気持ちが残っていれば私の本心を彼女に伝えてもいいと?」
飯田さんはそれは仕方がないことだからと、寂しそうに呟いた。
「分かりました。彼女の誕生日までにきっちりと結論を出します」
―――俺は、飯田さんからチャンスを与えてもらった。