俺と彼女の関係〜真剣な浮気〜



「でも・・・私には貴方がいなくなると・・・あの子しかいないから」



親権は絶対に譲れないと言って、鞄から出した離婚届をテーブルに置いた。







二度と掛けないからと個人携帯に飯田さんから連絡があったのは彼女の誕生日前日。



俺は正直に・・・



―――身辺が片付けられなかった事を話した。



妻は離婚に合意したものの、子供の親権や慰謝料、養育費の問題がまだ残っていて。



飯田さんは、俺の話を聞いてから



『真央の本音を聞き出すだけにして欲しい。君の本心は打ち明けずに』



突然何も言わずに連絡を絶ってしまった彼女ともう一度会う事が出来るのならそれでも構わないと思った。




< 272 / 319 >

この作品をシェア

pagetop