俺と彼女の関係〜真剣な浮気〜
彼女と最後に少しでも長く居たかった俺は
少しだけ抵抗する事に気付かないふりをして居酒屋のエレベータへ連れて行った。
最初に彼女とキスをした個室に案内されてあの時のやり直しのように感じた。
―――だけど、俺はあの時と同じで本心を伝えられない。
あの時と同じビールと料理を注文して、すべてが揃うまでお互い口を閉じたまま。
「誕生日おめでとう」
俺は運ばれたビールジョッキを差し出し、驚いて目を見開いてる彼女に
「28歳のお誕生日おめでとう、真央」
そう言って微笑んだ。
「ありがとう」
彼女ははにかみながらジョッキを合わせてくれて。