俺と彼女の関係〜真剣な浮気〜
「嘘じゃない!嘘なんて言ってない!」
「じゃあ何で、今嘘を付いたんだよ!」
「それは!」
「それは?」
―――どうして?
俺は真央の言葉を一言も聞き逃さないと、彼女を凝視して。
「それは・・・」
―――彼女の纏っていたものが崩れていくように見えて。
「俺は真央のすべてを知りたい。ちゃんと真央の考えてることを理解したい。偽りの言葉なんかいらない。真央の気持ちを全部吐き出して。
それで俺を忘れるなら・・・それでいいから」
真央が・・・貴方が本当に大切だから・・・
―――貴方の全てを受け入れるから。
椅子に崩れ落ちて涙を零す彼女をただ見つめていた。