俺と彼女の関係〜真剣な浮気〜
立ち上がろうとした俺の腕を掴んだ彼は
「貴方達じゃない、君達の挙式だよ」
だから座りなさいと少し厳しい声で俺に言った。
―――君達・・・俺達の挙式?
崩れるように座った俺を見た介添え役の女性は「少し休憩にしましょうか」と言って席を立った。
女性が部屋からいなくなると、飯田さんは「驚いただろうね」と言って笑っていて。
「意味が・・・全く分からない」
「さっき言った通りだよ。君達が此処で式を挙げるんだ」
ただし、と言葉を続けた飯田さんに俺は顔を上げると
「君と結婚したいと真央が思ったらの仮定だけどね」
そう言った。