俺と彼女の関係〜真剣な浮気〜





「・・・はい」



涙を堪えて微笑む真央は、力強く返事をしてくれて。





―――俺が彼女に受け入れてもらえた瞬間だった。





それから、介添えの女性とメイク係の女性が控室を訪れて、俺は介添えの女性と一緒に隣の部屋へと移動した。



そこには、俺の為に用意されたライトグレーのタキシードが掛けられていた。



初めて彼女に会った時、彼女が着ていたブレザーと同じ色。



鏡台の前にはブーケトニアが置かれていた。





これからの儀式に胸がいっぱいになっていて。



―――夢なら覚めないで欲しいと。





< 313 / 319 >

この作品をシェア

pagetop