俺と彼女の関係〜真剣な浮気〜
「・・・はい」
涙を堪えて微笑む真央は、力強く返事をしてくれて。
―――俺が彼女に受け入れてもらえた瞬間だった。
それから、介添えの女性とメイク係の女性が控室を訪れて、俺は介添えの女性と一緒に隣の部屋へと移動した。
そこには、俺の為に用意されたライトグレーのタキシードが掛けられていた。
初めて彼女に会った時、彼女が着ていたブレザーと同じ色。
鏡台の前にはブーケトニアが置かれていた。
これからの儀式に胸がいっぱいになっていて。
―――夢なら覚めないで欲しいと。