俺と彼女の関係〜真剣な浮気〜
俺の両親の席には高橋と上原部長が当たり前のように座っていて
「よかったな」
「今度こそ幸せになれよ」
両側から肩を叩かれ、何度も頷いた。
入場曲が流れ、入口の扉が開くと父親の腕を持つ真央がいて。
列席者を見てベール越しの目が少し大きくなって。
祭壇にいる俺を見てくれた真央に嬉しくなって微笑んだ。
少し目線を下げた彼女の目から涙が一筋零れていて。
ゆっくりとバージンロードを歩いてくる彼女を見ながら彼女との出来事が走馬灯のように頭を過る。
俺のすぐ近くまで歩いてきた真央の父親から
「真央を、娘をよろしくお願いします」