俺と彼女の関係〜真剣な浮気〜
彼女から経緯を聞きながら
―――その行動力にただ目を瞠るばかりで。
「怖くなかったのか?」
「すごく怖かった。でも涼君を守ろうと思って必死だったから」
笑顔だった彼女の表情が少し申し訳なさそうな顔に変化したのはその後で。
「ただ1つだけ・・・彼女に嘘を付いたの」
彼女はそう言うと俯いた。
「嘘?」
何を言ったのか話を促すと、彼女は決心したように顔を上げ
「結婚の約束をしてるって言ったの」
「結婚?」
彼女と付き合っていても結婚する気持ちが全くなかった俺は、彼女の言葉を繰り返すしかなかった。