俺と彼女の関係〜真剣な浮気〜
高橋の問いかけに、北田と相馬は顔を見合わせてからうんと頷く。
微妙に近くなった距離や、さりげなく交わされる付箋での会話。
どちらかが席を立つと、後を追うようにもう片方が追いかける。
「あと藤井部長の視線かなぁ」
北田の言葉に「視線?」と同じセリフを言う。
「なんかこう・・・愛情が溢れてるって感じ?」
高橋は「何だそれ?」と笑うが、相馬はうんうんと頷いている。
「いつも物静かな部長が、彼女に対してだけは少し違うんだよな」
うまく言えないんだけど、と困った顔をする北田に
「でも藤井部長が、やっと答えたって感じだよな?」