俺と彼女の関係〜真剣な浮気〜



1時間が過ぎる頃には、いつものようにあちこちで移動が始まる。



片瀬さんを見ると、いつも彼女の周りに居る後輩の女の子達が営業社員のいる方へと移動し始めた。


―――こんなチャンスを見逃す手はない!



俺は、店員さんを呼んで新しいビール瓶を持ってきてもらい手にすると立ち上がった。



高橋は、俺がこれから何をするのか理解したようで。



「頑張ってこいよ」



誰にも聞こえないように声を掛けてくれた。





意を決して彼女へ1歩1歩近づく。





絶対に自分の気持ちを気付かれないように、いつもより厳重に仮面を被る。





―――大人の俺でいなければ。







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