千恋 第2部
「ははっ、いつもの唯に戻った!」
……え??
ケラケラと笑う翔也。
そんな翔也も少し髪が伸びていた。
「嘘だよ!似合ってる!可愛いよ?あと、ドッキリはちょっと狙ってたかなぁ…」
―カァッ
翔也の言った“可愛い”という言葉に反応して顔が一気に赤くなる。
私はそれを隠そうと下を向いた。
「ごめんね、驚かして」
「………そうだよ…びっくりした……」
「ごめん。なぁ唯…」
「………………」
「……顔見せてよ」