KISS☆LOVE
次の日朝起きると朝食ができていた。
「おはようございます。お嬢様」
そこには、同い年くらいの男がキッチンに立っていた。
「誰?」
男嫌いの自分にとってあり得ない状況だった。
「今日からお世話させていただきます、亜理李人(あさとりひと)です」
名前の通り、日本人っぽい感じではなかった。

ちょっと怖くなり、お母さんを起こしに行った。

「お母さん、起きて。亜理李人って誰なの?」
「あぁーもう来てるのね?家の家事を全部やってもらう人よ」
突然言われても困る。
この5年全部私がやってきた家事をやるなと言われても…………
「あっ、李人くん今日からこの家で暮らすから」
夢であってほしかった。
男の人と同じ屋根の下なんて無理。
そればかりが頭をよぎる。
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