HH
ちょっとやさぐれたことばっかり言ってるな、私。

私にだって、ひとつだけ、「あ、これは今間違いなく青春してるな」ってことはある。

さっきも言ったけど、やっぱり、どのクラスの男子がカッコいいとか、そういう話はよくある。

だれだれ君が優しいとか、頭いいとか、スポーツが得意とか、そういう情報は基本中の基本だし、彼女がいないとかいるとか、そういうとこまで。

ちなみに、今現在うちのクラスでトップにいるのは、バスケ部の大汐くん。……だれ。ダイユウって読んだの。オオシオくんだから。

前に、クラス対抗レクリエーション大会で、バスケ部の彼が活躍していたのを見た。身長は高いし、ルックスもいい。授業中は、よく寝てることがあるし、口数も多いほうじゃないけど、そのクールなところがまたいい。

お母さんに、入学式の時にクラスで撮った写真で彼を見せてみたら、「ルカワくんみたいね」と言っていた。……ルカワ? だれ? 知らないけど。

自分から話をすることはないけど、聞けばすんなり口を開いてくれるし、結構気さくなこともあって、女子の人気も高い。……ごめん、ちょっと嘘。八割ぐらい、ルックスがモテてる理由。

仕方ないじゃん。中学卒業したばっかりの男子って、ヤンキーっぽいか子供っぽいか、どちらかのことが多いし。
< 4 / 4 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

吸血鬼に憧れる
16夜/著

総文字数/4,171

恋愛(その他)11ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop