雪の雫に濡れた夜

「悪かった、シュイ」


「ーなにが?」


 分からない震えが、体を伝う。


「何を謝るの?」


 分からない震えが、声を伝う。


「私…、斗哉に騙されてたの?」



「…オレはシュイに話してない事が、たくさんある」


「話さないのは、…私を利用してたから?」


 知らずに溢れる涙。


「斗哉、私の事…どう思ってたの?」






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