雪の雫に濡れた夜
 
流れる涙。

 悲しくて?悔しくて?
 それでも、愛しくて?



「…謝ったのは、迎えに来るのが遅くなったから」

そう言って、


「不安にさせて、悪かった」

私を斗哉の腕の中に引き寄せる。



「好きだ、愛してる、シュイ」



 ずるい



 そんな言葉を聞いたら、
 もう、どうでもよくなってしまう。


 すべて、許してしまう。




< 33 / 34 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop