キミが好きなのに



もう。


思わず、橘くんって言うところだった。



「ほら。次の撮影始まるぞ?」


だったら、腰から手を離してくれたらいいのに……。


私は由菜じゃないんだよ?




カシャッ

カシャッ


音がする度にカメラに笑顔を向けた。

橘くんも手を回したまま。


< 30 / 54 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop