キミが好きなのに




「好きだ」


甘く囁くような言葉に、ドキンとした。


耳元でそう囁いたあとの橘くんの行動は一瞬のことだった。




「っ……!」


唇に感じる柔らかな感触と、目を閉じている
橘くん。



私……。



私は橘くんにキス……されていた。

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